読書の秋、ということで。
こんにちは。
最近めっきり寒くなってきました。
11月って、四季の上では秋らしいです。
もう冬っていわれてもおかしくないですよね。
秋といえば、食欲の秋です。食べ物が美味しい季節です。
もうひとつ、読書の秋です。
本を読むのは好きなので、私が今まで読んだ中で面白かった、
お勧めの本を何冊か紹介したいと思います。
といっても、だいぶ昔に読んだもので
内容を少し忘れてしまった本も多いことに気付いたので(←おい)、
ここ最近読んだ本に限定されてしまいますが最後までお付き合いいただければと思います。
- 村上春樹「女のいない男たち」
この本は、図書館で読みました。
基本的に1冊の本を読み終えるのに2~3日かかる私ですが、
この本は1日で、しかも3時間かからずに読めました。
それぐらい内容が頭に入ってきて、とても読みやすい作品でした。
「ドライブマイカー」「イエスタディ」「独立器官」
「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」
この6編からなる短編集です。
これまで私自身村上春樹の本を読んだことはなく
(村上春樹を知らないで読書好きを名乗って良かったのでしょうか?)、
本当にたまたま図書館で手に取ったのですが、これは見事に当たりでした。
とても単純な感想になりますが、とにかく面白かったです。
先が気になりすぎた、こんな作品にはそうそう出会えるものではありません。
中でも私が好きなのは「独立器官」と「シェエラザード」です。
「独立器官」は切ない失恋の話です。
結婚はしていないが女性関係には全く不自由していなかったある一人の医師が、
命を賭けた恋をした。文字通り、命を賭けてます。
あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまいますが、読んでいてとても心が痛みました。
誰かを愛しすぎると、その人しか見えなくなってしまう、自分のことは疎かになる。
食事ものどを通らないし、何が何でも手に入れたくなる。
でも、それが叶わなかった時はどうでしょう。
張り詰めた一本の糸がぷつんと切れてしまった時、静かに終わりを迎えていくのです。
この話を読んでから、読んだ時に感じた何ともいえないほろ苦さが
今でもずっと心のどこかに残っているような気がします。
もうひとつ、「シェエラザード」は正直、意味が分かりません。
「私の前世はやつめうなぎだったの」
やつめうなぎ…
しかも、そう話した女性の過去がすごいのなんのって…
とてもここでは書けないような、だいぶ変わった内容でした。笑
一度読んでみることをお勧めします。
村上春樹の本はまだこれしか読んでいないので、
また暇な時に別の作品も読もうと思います。
まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが、
長くなりそうなのでここらへんで一旦終わりにします。
次の記事にも紹介していますので、よろしければ読んでみて下さい。
お付き合いありがとうございました。